【オフィシャル】人形町今半

しゃぶしゃぶ

2025年10月20日

すき焼にならぶ、人気の牛肉鍋料理である「しゃぶしゃぶ」。
人形町今半では今半創業以来、牛鍋そしてすき焼をご提供してきましたが、人形町今半初代社長・髙岡陛(のぼる)が関西での「しゃぶしゃぶ」人気に目を付け、昭和30年代に東京で初めて「しゃぶしゃぶ」の提供をはじめました。

「しゃぶしゃぶ」の誕生

「しゃぶしゃぶ」は昭和27(1952)年に永楽町スエヒロで命名された「すすぎ鍋」が発祥と言われています。
第二次世界大戦後、満州から流入した肉料理「刷羊肉(シュワンヤンロウ)」で使用する銅鍋(中央に煙突状の筒があり、筒の中に炭を入れると風の影響を受けづらく、草原でも調理しやすい形状の鍋)を転用し、牛肉の薄切りを湯がいてタレに付けて食べる「すすぎ鍋」が考案されました。永楽町スエヒロ初代店主が民芸運動に参加するなかで出会った島根の民芸活動家が起源ともいわれており、後に、しゃぶしゃぶ専門店が民芸の家具や器を店舗で使用するきっかけになりました。タレとして「胡麻酢」が開発され、「しゃぶしゃぶ」とごまだれの組み合わせが今でも使われています。
お肉はすき焼用よりも薄くスライスし、さっと湯がくだけで火が通るように調整。「しゃぶしゃぶ」ではありますが、あまり揺り動かさずにそっと引き上げる方が、うまみ成分がお肉から逃げ出しません。
野菜類はネギ、春菊、豆腐、キノコ類など、すき焼同様の具材とともに、白菜、湯葉、くずきり等も定番食材になりました。野菜のシャキシャキとした食感が残るよう、甘みや旨味を味わうタイミングを見極めるのが楽しい鍋料理です。
ごまだれにはお好みでラー油を加えると刺激が増して、濃厚なごまの風味に辛みがアクセントに。ポンスには消化を助ける大根おろしをたっぷり添えて、しゃりっとした食感と一緒にお肉をほおばると、お肉の脂をさらりと楽しめます。
また、「しゃぶしゃぶ」の〆は、きしめん、うどん、おじやなど、料理店によっての色々な取組があり、個性が出るところです。中華麺を召し上がっていただくのは人形町今半独自の工夫。「しゃぶしゃぶ」開発当時、人形町今半本部近くにあった中華料理屋さんでいただくラーメンがとても美味しく、昼食に好んで食べていた陛が、「しゃぶしゃぶ」の〆に中華麺を使うことを思いつきました。中華料理屋さんに頼み込んで、同じ麺を仕入れさせてもらい、牛肉と野菜の旨味が凝縮した鍋で麺を湯がくと…あっさりとした中にも深い味わいのスープが縮れ麺にからんでとても美味しい仕上がりとなりました。
現在でも、麺の品質を見極め、具材のブラッシュアップを続けております。

ご家庭でおいしい「しゃぶしゃぶ」を

お店で召し上がる「しゃぶしゃぶ」同様に、ご家庭でお好みの具材で作る「しゃぶしゃぶ」も楽しいもの。牛肉だけでなく豚肉でもロース、ばら肉など部位によって美味しさが変わります。季節によって野菜の種類を変えて、旬の食材を味わう楽しみも家庭ならではといえるのではないでしょうか。
シンプルな調理方法だからこそ、「しゃぶしゃぶ」はたれの美味しさが重要なポイント。人形町今半のしゃぶしゃぶたれ商品は20年のロングセラーで、全国の量販店等で販売しております。

ごまだれは練りごまとすりごま、2種のごまとかんきつ果汁(橙、レモン)を配合、たれがしゃぶしゃぶに絡みやすくなるよう練りとすりの配分を調整しています。ごまの甘みとかんきつのさわやかさを同時に感じられる美味しさを追求しました。
ポンスには橙をベースに4種の果汁を配合。果汁と酸味のバランスをだし(鰹だし、昆布だし)で整え、まろやかな中に果汁のさわやかさを感じられる味わいです。

ごまには抗酸化/老化予防、コレステロール減少、抗高血圧作用などが期待でき、かんきつ類に含まれるクエン酸は疲労回復効果や美肌効果が期待できます。たっぷりの野菜とお肉のたんぱく質・脂質とをあわせて食べれば、栄養バランスが良く体力回復にもぴったりの「しゃぶしゃぶ」、ぜひお召し上がりください。