各地に華開く食文化としてのすき焼き
2021年10月20日
日本各地のすき焼き
すき焼きの作り方はまだまだあります。
鍋に野菜を敷き詰め、野菜の上に牛肉を広げ、その上から割り下をかけて食材の蒸気で肉を調理する山形県米沢市の置賜風と言われる手法。
キッチンで調理したものを皿に盛り付けて出す沖縄の手法。
地域や家庭ごとに多種多様な調理方法が存在するのがすき焼きです。
使う材料も様々で、北海道・帯広周辺では豚肉、関東や九州では鶏や軍鶏を使うこともあります。
外国各国のすき焼き
さらに国外まで視野を広げてみましょう。
アメリカで「Sukiyaki」は代表的な日本料理として知られております。
東南アジア・タイでは魚醤などを使ったタレで食べる「สุกี้ยากี้(スキーヤキー)」通称:タイスキが市民権を得ています。
台湾では黒糖やパイナップルで風味をつけ、さらに別添えのタレにつけて食べる「寿喜焼(ショウシーシャオ)」が楽しめます。具材は日本よりもさらに幅広く、牛、豚、鶏の他に羊や魚介類なども使います。
さらにハワイ名物・「Chicken Hekka(チキンヘッカ)」は鶏肉と野菜を割り下と生姜と共に煮込んだ鍋料理です。
これらは全て、すき焼きを起源とした鍋料理と言われています。
様々な手法、様々な素材を使い、すき焼きは世界中の人々に愛されるご馳走となったのです。